Archive for the ‘自賠責保険制度について’ Category

後遺障害審査に裁判(弁護士)基準はありません(交通事故・自賠責保険)

2024-11-11

慰謝料算定には3つの基準はあります

交通事故の損害賠償項目の「入通院慰謝料」に関しては、
(1)自賠責保険基準:一番低いとされています
(2)任意保険基準:任意保険独自の基準で、中間値となります
(3)裁判(地裁)基準・弁護士基準:一番高いとされています
の3つの基準があります。

自賠責後遺障害審査には3つの基準なんかありません

一方、自賠責保険の後遺障害等級審査には、上記のような基準はありません

弊所、僕個人がSNS等で、「最近の自賠責保険の後遺障害等級認定は厳しいです…」などと投稿すると、
弁護士基準でいけばいいんじゃないですか?」というような、
本当に的外れなコメントをもらうことがあります。

こういった的外れなコメントを寄こしてくる人は、
交通事故経験者ではあるように見受けられます。

そして、こういった的外れなコメントをされると、
中にはそれを鵜呑みにしてしまう人もいます。

「弁護士」の名前で申請しても後遺障害認定の保証はありません

自賠責保険の後遺障害等級審査は、
弁護士の名前で申請したからといって、すんなり認定が下りるものではありません
弁護士が申請すれば、ストレートに認定が下りるという弁護士基準はありません

もう一度、言います。

自賠責保険の後遺障害等級審査に、
自賠責保険基準、任意保険基準、弁護士基準といった、
低い・中間・高いと言った基準はありません。

強いて言えば、自賠責保険の後遺障害等級審査は、
自賠責保険・自賠責損害調査事務所で行われるため、
自賠責保険基準になるように思います。

僕の投稿にコメントや返信をする前に、
今一度、自らの投稿内容が正しいか、確認してから、コメントをしてください。

X(旧Twitter)は気軽に、そして堂々と間違ったコメントをしてくる人が多くて、疲れます。

書類の保管は大切に(自賠責保険・後遺障害申請)

2024-11-06

自賠責保険の請求には書類の「原本」が必須

自賠責保険の被害者請求(後遺障害等級の請求)をする場合、
相手方自賠責保険会社に提出する書類は、
原本主義」であります。

この原本主義を念頭に入れて、以下案内すると…

交通事故の当事者になり、怪我をした場合に、
過失割合が不明なときなどは、自分の健康保険を使うことがあります。

この場合は、相手損保会社の任意一括対応がないため、
月締めで、医療機関から相手損保会社に送られる、
(A)自賠責書式診断書
(B)自賠責書式診療報酬明細書
の2点の書類の存在がないことになります。

自賠責保険の被害者請求をする場合、
これらの書類は、被害者請求する側(行政書士・被害者本人)が、
医療機関に申し込みをおこない、取得することが原則になります。

医療機関ごとに対応が異なる「診療報酬明細書」の発行

ポイントとなるのは、上記(B)の自賠責書式診療報酬明細書です。

この書類は、医療機関が、交通事故による患者の治療を、
自賠責保険で対応した場合に医療機関が作成・発行するものです。

つまり、交通事故による患者の治療を、
健康保険
労災保険
で対応をした場合は、”医療機関によっては”作成できない」という回答をもらうことがあります。
あくまで、医療機関ごとの対応です。
そして、交通事故の治療を、健康保険対応をした場合でも、作成していただけることはありますし、
自賠責書式診療報酬明細書の「※診療の種類」という欄に、
健保関係」・「労災」とあり、作成できない、ということは書式上はないようです。

医療機関発行の領収書と診療報酬明細書は死守すべし

医療機関に自賠責書式診療報酬明細書の作成を断られた時は、
医療機関発行の「領収書」「診療明細書」で代替するのが原則です。

この医療機関発行の「領収書」と「診療明細書」は意外にも捨てがちです。

しかし、捨ててはいけません。

交通事故後、捨てる書類はないと思ってください。

「自転車」にも自賠責保険加入義務を(川崎市・多摩川沿い)

2024-11-05

2024年11月5日

本日もスタートいたします。

本日も朝の散歩・ジョギングを終えました。

徐々にですが、ジョギングの距離を伸ばすことができておりますが、
心肺機能と筋力の低下は否めません。

それにしても、毎日嫌だな、コワいなと思うのは、
スポーツ自転車競技自転車のひとたちの厚顔無恥さ。

物凄いスピードで歩行者・ジョギングをしている人の間をすり抜けるのは、
本当に危険を感じます。

朝方の多摩川沿いの「かわさき多摩川ふれあいロード(登戸新町付近)」は、
お年寄りが多いです。
そんな中、遠慮なしのスピードで走り抜けるスポーツ自転車には、
イライラします。

お年寄りは、後方確認せず進路変更したり、ふらつき、躓きもあるわけで、
その時に、衝突を回避できるわけがありません。
予期しないことを想像する力がありません。
自分のことしか考えていないと感じます。

すべての自転車に自賠責保険を付けることは義務付けしないまでも、
スポーツ自転車に該当する規格の自転車に関しては、
自賠責保険加入は必須にすべきではないでしょうか。

バイクと自動車の右直事故(交通事故・頚髄損傷)

2024-11-04

右折車と衝突、オートバイの男性死亡 茨城・ひたちなか
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2007a4aa93b7001882bceb13f09d497927bb991

私の地元茨城県で、痛ましい交通事故がありました。

本件の事故形態は、いわゆる「右直事故」です。

交差点内における、
直進中のバイク対向右折自動車の事故で、
一向に減らない交通事故形態です。

この右直事故は、免許更新など運転講習では、
よくある事故や運転時の注意点で、見たことがあると思います。
それでも、一向に減りません。

弊所でも、右直事故によるバイク側被害者の後遺障害申請をお手伝いしたことがありますが、
どの事案も、死亡事故に匹敵する怪我でした。

今回の記事では、「頚髄損傷」を被害者が受傷したようですが、
頚髄損傷は、頚椎部の損傷部位によっては、呼吸麻痺を起こすこともあり、
死亡に至ることもあるようです。

その他の症状としては、
四肢麻痺、知覚消失、膀胱障害などを発症し、寝たきりになることもあります。

自賠責保険上の後遺障害等級は、1級が想定され、
頚髄損傷は、事故から6ヶ月未満であっても症状固定としてよい診断名です。
理由は、治療によっても症状の改善が見込めないため、です。

バイク事故は、その一発の破壊力が大きいです。

バイク乗車時は、身体が露出しており、防御できていないため、
交通事故による衝突時は、直接に身体損傷を受けます。

バイク好きの方は、運転時、ご注意ください。
自動車運転の方は、交差点内の右折時、ご注意ください。

自賠責請求をする前に自賠責会社に要確認

2024-10-31

交通事故事案は、ひとつとして同じ内容の交通事故はありません。

したがって、少々変わった?風変わり?な事案もあるにはあります。

そういったとき、初心を忘れずに、
わからないことは素直に聞く、というシンプルな思考や作業が必要です。

改めて、自賠責会社の担当者様に自賠責保険請求方法を聞くと、
なるほど…それでいいのか。
さすがにそれはだめか。
ということを学ぶことができます。

自分の経験からくる思い込みはご依頼者に迷惑をかけるだけでなく、
自信の喪失にもつながります。

常に初心者の心で。
常に挑戦者の気持ちで。

任意保険会社の役割(交通事故・自賠責保険)

2024-10-31

自動車保険は、二階建て構造と言われます。

一階部分は、強制保険と言われる「自賠責保険」

そして、二階部分の上乗せ保険として「任意保険」
があります。

任意保険は、自賠責保険で補償をできなかった超過部分の賠償金を補償する役割です。

おおまかな数字や流れでイメージしやすいようご案内すると、

賠償金総額200万円とした場合、
まずは(1)自賠責保険が120万円を被害者に補償いたします。

(2)次に、超過部分の80万円を任意保険会社が被害者に補償する、
という流れになります。

つまり、相手方が任意保険に加入していない場合は、相手方に直接請求することになります。
相手方の資産状況によっては、超過部分80万円の補償を被害者が受けられない可能性が高くなるわけです。

したがって、自動車を保有・運転するのであれば、任意保険にも加入をしておくべきですし、
相手方が任意保険に加入していない場合は、
自賠責保険への請求が重要なポイントになるわけです。

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