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交通事故と高次脳機能障害(自賠責保険・後遺障害)
2025-01-20
交通事故後の高次脳機能障害は見落とされがちです。
交通事故により、
頭部外傷の他に、
頚椎・肩・股関節
などもあわせて受傷した場合、
事故後の救急搬送先の医療機関による手術部位の回復や後遺障害について、
主に目が行きがちです。
そのため、手術後・退院後は、整形外科や形成外科には定期的に受診をしています。
このケースは多いです。
しかし、交通事故による頭部外傷、外傷性くも膜下出血なども受傷した場合、
高次脳機能障害という「見えない後遺障害」が残ることがあります。
事故後、特に外見の変化はないのですが、
物忘れ、感情の変化(怒りっぽくなった・うつ傾向が強くなった)、知能低下などが表れることがあり、被害者本人はその症状に気づかず、周りの家族などが気づくこともあります。
周囲のご家族等が、被害者に上記のような症状を感じた場合、
速やかに脳神経外科を受診して、脳波検査など精密検査を医師に依頼してください。
脳神経外科の受診は、本当に見落とされがちです。
頚椎や肩などの整形外科部分の後遺障害も重要ですが、
頭部外傷後の「脳の後遺障害」もとても重要です。
この見落としを防ぐためには、
被害者・そのご家族は、相手損保会社任せにせず、
診断書を取り寄せたりして、最低でも診断名は確認したほうが良いかと考えます。