高次脳機能障害と後遺障害等級について

高次脳機能障害は受傷直後からが勝負(交通事故・自賠責保険)

2025-09-07

交通事故による高次脳機能障害は、交通事故直後の意識喪失・障害の有無やレベルも争点になります

したがって、高次脳機能障害の後遺障害等級申請をする際は、
受傷直後の救急搬送先の医療機関(救急科)に、
頭部外傷後の意識障害についての所見」の作成を依頼することになります。

これが苦労する立証資料の一つです。

救急隊のかたは、交通事故外傷後の被害者の応急処置や治療に専念をしており、
先々の高次脳機能障害のための書類までは想定していません。

そして日々のレスキュー業務で忙しいです。

そのため、この場合は、医療機関の救急科に直接訪問することによる書類作成依頼よりも、
書類(レターパックなど)による書類作成依頼の方が良いです。

そして、先述のように、救急隊のかたは、高次脳機能障害の立証書類作成のために日々医療活動をしているわけではない、そして後遺障害を残すために医療を提供しているわけではないということを、こちら側が肝に銘じて依頼をしなければなりません。

お互いの立場ということを常に意識して、慎重に言葉を選ばなければ、
医療関係者側から嫌われてしまいます。

交通事故による高次脳機能障害の後遺障害等級申請・認定は、
行政書士事務所インシデントまでご依頼ください。

行政書書士事務所インシデントLINE公式からのお問い合わせが便利です。

頭部外傷後の性格の変化(交通事故・後遺障害)

2025-06-17

高次脳機能障害は「見えにくい」

交通事故により頭部外傷をした場合は、要注意です。

結論からすると、「高次脳機能障害」という後遺障害が残る可能性があります。

交通事故で頭を怪我して、後遺障害が残ったと聞くと、
・寝たきり
・半身不随
を想像しがちですが、健康な(=健康そうな)人でも高次脳機能障害の症状に苦しむ方もいらっしゃいます。

高次脳機能障害は、頚椎捻挫(むちうち)と同様の「見えない後遺障害」に該当します。

交通事故後から怒りっぽくなった・・・

高次脳機能障害で後遺障害等級が認定されたかたでも、元気に見えます。

会話は成立しますし、
歩行も正常です。
食事もできますし、自動車の運転ができる人(医師などと慎重な相談が必須です)もいます。

しかし…交通事故後から、
5分前のことが覚えられない
性格が落ち込みやすくなった
反対に、気性が激しくなった
などという能力の低下著しい性格の変化といった症状が出現することがあり、
これら症状は、自分では気づかず、
周囲の家族や友人が「あれ???」と感じるところから始まります。

脳神経外科の医師の協力が必須

交通事故後、これらの症状が出現した場合には、
脳神経外科を受診し、精密検査を受診してください。

ただ、弊所のご依頼者も経験したことですが、
脳神経外科の医師の協力や理解を得ることが難しいケースがあるのも事実です。

交通事故と症状との関係性を否定したり、
覚えられなくなったのは年のせいだよ、と言われたり。

そういった事案は、行政書士事務所インシデントは得意ですし、積極的にサポートをしていきたいと考えております。

弊所では、脳神経外科の医師の協力を得られない状況をひっくり返し、
高次脳機能障害で後遺障害等級認定を得た事案は経験しております。

交通事故・自賠責保険上の後遺障害等級申請・異議申立申請は、
行政書士事務所インシデントまでお問い合わせください。

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https://lin.ee/6WR2fOo

高次脳機能障害は「見えない」(交通事故・自賠責保険)

2025-02-10

頭部外傷後の「忘れっぽくなった」は要注意です

交通事故による頭部外傷後の症状は、意外にも見落とされがちです。

受傷直後は、出血や骨折など「見える怪我」に治療を優先しがちで、
事故後の物忘れなどの記憶障害は事故によるショックで一時的なものとして済まされてしまう可能性もあるように考えます。

実際は、脳波に異常があり、てんかん発作が出現するボーダーラインの脳波状態であることもあり、
その状態での車の運転はとても危険です。

また、被害者本人がお年を召している場合の事故後の物忘れは、
「年相応」と診断されることもあり、脳神経外科への受診の指示もされていないこともあります。

必ず頭部外傷があったか否かを確認すべきです

交通事故による怪我とその後の後遺障害の関係性はとても重要なため、
交通事故相談の際は、相談者に煙たがられても、
どういう交通事故であったか?」というところから聞かなければならないと感じています。

自賠責側は、事故から相当期間経過後に新たに追加された診断名は、
因果関係をばっさり切る傾向にもありますので、
最初の聞き取りによって、どういった症状かを確認しなければ後手にまわります。

相談の冒頭から「弁護士特約ありますか?」と聞く弁護士は要注意です

こういった、事故態様や現在の症状の聞き取りをないがしろにして、
対面面談時の冒頭から、
弁護士特約があるか?
相手損保会社はどこか?
仕事はなにをしていて年収は?
と弁護士報酬の皮算用をすることも大切な経営視点なのかもしれませんが、
もっと聞くべきポイントがあります。

交通事故と高次脳機能障害(自賠責保険・後遺障害)

2025-01-20

交通事故後の高次脳機能障害は見落とされがちです。

交通事故により、
頭部外傷の他に、

頚椎・肩・股関節
などもあわせて受傷した場合、
事故後の救急搬送先の医療機関による手術部位の回復や後遺障害について、
主に目が行きがちです。

そのため、手術後・退院後は、整形外科や形成外科には定期的に受診をしています。
このケースは多いです。

しかし、交通事故による頭部外傷、外傷性くも膜下出血なども受傷した場合、
高次脳機能障害という「見えない後遺障害」が残ることがあります。

事故後、特に外見の変化はないのですが、
物忘れ感情の変化(怒りっぽくなった・うつ傾向が強くなった)知能低下などが表れることがあり、被害者本人はその症状に気づかず、周りの家族などが気づくこともあります。

周囲のご家族等が、被害者に上記のような症状を感じた場合、
速やかに脳神経外科を受診して、脳波検査など精密検査を医師に依頼してください。

脳神経外科の受診は、本当に見落とされがちです。

頚椎や肩などの整形外科部分の後遺障害も重要ですが、
頭部外傷後の「脳の後遺障害」もとても重要です。

この見落としを防ぐためには、
被害者・そのご家族は、相手損保会社任せにせず
診断書を取り寄せたりして、最低でも診断名は確認したほうが良いかと考えます。

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