被害者請求を舐めすぎ(交通事故・自賠責保険)

「自賠責保険の被害者請求をすれば、これまでの立て替えた分の医療費は返ってきますか?
損をすることはありますか?

というご質問を受けます。

おそらくこういったご相談者の感覚では、
・被害者だから一円も自分は損したくない
すべてが無料で医療機関から補償をしてもらえる、
という「無料感」が垣間見えます。

しかし、そんなことはありません。

治療終了後に、医療費領収書を相手方自賠責保険会社に提出するだけは補償されません

自賠責保険の被害者請求をして、補償をしてもらうには、
(1)自賠責保険の請求書
(2)交通事故証明書
(3)自賠責書式診断書
(4)自賠責書式診療報酬明細書
(5)診断書取得費用など文章料などの領収書
を「原本」で、被害者が自分で医療機関にお金を払って取得しなければなりません。

医療機関発行の自賠責書式の書類は高いです。

すべてが無料で補償をしてもらえると思っている被害者は、
自分のお金で診断書を取得しなければならないと知り、
被害者請求を諦める選択肢が出現し、
自分は損をしたくないという欲望から神経質に検討を始めます。

こういったすべてが・なんでも無料感がある被害者がたくさんいることに、
こちら側も驚きの毎日です。

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